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教室案内

教授あいさつ

JUNO DEGUCHI

教授 出口 順夫

血管外科は、心臓外科、胸部(大血管)外科と並んで3本柱のひとつ
血管外科は、伝統的な手術と新しい血管内治療を駆使する「レトロフューチャー」な診療科

「血管外科」というと、必ず「心臓血管外科と違うの?」と質問されます。血管外科は、「脳、心臓を除く、主としてお腹や手足の血管を扱う外科診療科」です。外国では、心臓や血管を扱う外科診療科は、心臓外科(Cardiac Surgery)、胸部大血管外科(Thoracic Surgery)、血管外科(Vascular Surgery)に分かれて独立しています。日本では、3つの外科グループともう一つの血管系の外科である門脈外科が、大きな大学の外科講座のなかで共存していました。1950年頃から東京大学を始め本格的に心臓や血管の手術が行われるようになると、当時の日本の患者さんの割合に応じて、1964年(昭和39年)に東京大学木本外科(第二外科講座)は、心臓外科と胸部(大血管)外科を合わせて胸部外科として分離し、門脈外科と血管外科は第二外科として残り、両者を木本教授が併任するという体制を作りました。その後、人工心肺の発展も伴い、心臓外科と胸部(大血管)外科の方が急速に日本全国に広がってゆきました。つまり、日本全国に心臓外科+胸部大血管外科が心臓血管外科として広がってきたのです。これが皆さんの周囲に心臓血管外科が多い理由です。一方、門脈外科は患者さんの減少によりほぼ消失しましたが肝移植外科として発展しました。血管外科は、近年の生活の欧米化で患者さんが増加し、急速に需要が増えて来たため血管系の外科としての道を歩んでいます。もともと血管外科は人工心肺装置を使用しないため、血流遮断が許される臓器とその病態を考慮して治療を行う外科であり、発想などは移植外科(肝移植、腎移植など)と近いのです。従って、心臓外科や胸部大血管外科とでは治療方法や手技が異なることも多く、従来の心臓血管外科では対応できない病態が増えてきたのです。また、最近は血管内治療が普及してくると、心臓外科/胸部大血管外科と血管外科ではなく、心臓外科と胸部大血管外科/血管外科という分け方もでて、少し混乱しています。

埼玉医科大学総合医療センターは時代を先取りし、1997年に外科講座内に血管外科を開設、2005年には独立した「血管外科を専門に診療する診療科」として血管外科を発展分離させました。埼玉医科大学総合医療センター血管外科は東京大学第二外科血管外科の流れを汲んでおり、原点である、血流遮断が許される臓器すべてに対してその病態を考慮し治療する外科であることを突き進めています。一方、新しい力と発想も積極的に取り入れて発展しています。診療方針も、「伝統的な治療を基に新しい治療に挑む」というもので、オーソドックスな手術と新しい血管内治療など最先端の治療を組み合わせた「レトロフューチャー」な診療科です。具体的には腹部と四肢の血管のあらゆる治療と胸部大動脈の血管内治療を行っています。しかし、血管の病に苦しむ患者さんは高齢化しており、他疾患を抱えているなど個人差が大きく治療は簡単ではありません。埼玉医科大学総合医療センター血管外科では、一人一人の患者さんに向き合い、その患者さんに最も合った治療が提供できるよう努力しています。

HISTORY

沿革

  • 1997

    埼玉医科大学総合医療センター外科に血管外科が創設

  • 2005

    血管外科が外科から独立した診療科となり、佐藤紀准教授が診療部長となる。

  • 2006

    佐藤紀教授昇格

  • 2008

    出口順夫が准教授として着任、血管内治療を導入する。

  • 2009

    腹部および胸部大動脈瘤に対してステントグラフト治療を開始する。

  • 2018

    出口順夫教授昇格

  • 2020

    腹部大動脈瘤治療が累計1000例を越える。

  • 2022

    末梢動脈手術が年間150例を越える。

  • 2024

    ハイブリッド手術室が導入される。

  • 2025

    橋本拓弥教授昇格

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